のんきまいずむ

無理のないシンプルライフを「ちんまり暮らし」と名付け、見直す日々をのんびりきままに。ギランバレー症候群闘病記も少しずつ更新中。

初めて知った「精神腫瘍医」

お仕事でお世話になっている方から

ご紹介いただいた本を読みました。

 

 

精神腫瘍科という科があることも、

精神腫瘍医というお医者さんのことも

この本を読んで、初めて知りました。

 

精神腫瘍医とはガンの治療の為、

入院されている患者の方や、

ご家族の方の心のケアを専門にする

精神科医・心療内科医です。

 

読み進める内に、父が肺ガンで闘病生活を送っていた

時のことを色々思い出しました。

 

私の誕生日に病室に行った時、

「少ないけど、美味しい物でも食べなね」

と震える手でお小遣いをくれました。

 

治療費かかるんだし、いいよと言いかけて

とても嬉しそうな顔をしていたので

言葉を飲み込みました。

 

痛み止めで眠ってから、母が

「お父さんね、これは絶対渡すんだ。

 仕事は忙しいし、病院ばかりで

 可哀想だからって、渡すの

    楽しみにしてたんだよ」

って教えてくれました。

 

帰り道、家族で夕飯を食べて帰ることにしました。

レジの順番を待つ間、大切なお金で払うんだという

気持ちになり、しばらくお札を見ていました。

 

父の手に握られていた時についたのか

しわがたくさんありました。

 

月々の父のお小遣いの中から

大事に取っておいてくれたんだと思います。

 

ほとんど食欲もなくなっていて

私たちがいる時に、ほんの少し

食べるのがやっとになっていました。

 

「退院したら一緒に行こうな」

父の性格からして、少し前までなら

そう言っていたはずなのに。

何とも言えない気持ちになりました。

 

だからこそ、皆で一口一口大切にいただきました。

ちゃんと写真も撮って、次の時に報告しました。

嬉しそうに笑った顔が忘れられません。

 

 

荒れる事もなく、病気と向き合っていると

思っていたのですが、

 

もう少し寄り添ってあげられたんじゃないか。

あんなこと言わなきゃよかった。

こういう気持ちだったのかな。

思い出すと後悔ばかり。

 

考えないように、気づかないようにしていただけで

私たち家族がそんな気持ちになるのが分かっていて、

普通にしてくれていたのかもしれないな。

 

更に私が病気になった時に

感じた不安や焦り、怒り、悲しみ

分かってもらえない体の変化

今でも続く目には見えない、

理解してもらうのが難しい不調・・

 色々なことが一気に押し寄せてきました。

 

そして、この本の中の 

 「たわいもない些細なことが希望」

という言葉で、とうとう涙が止まらず、しばし中断。

 

 その通りだと思いました。

まさにそう思いながら来たと。

 

無意識に体がしてくれていた事だから

体が忘れてしまったら、自分の体なのに

自分の体じゃなくなってしまって。

 

不安やもどかしさの中で、

気のせいかもしれない位の感覚、

ささいな変化や気づき、

それを毎日の希望にして、

気持ちの中でつなげてつなげて

リハビリを続けていて。

 

今もたまに全く動かし方が分からなくて

自分の体に向かって

本気で頭に来ることがあります。

「なんで思い出さないの?

 前やってたじゃん!」みたいに。

 

悔しいのか何だか分からないのですが、

あちこち攣る筋を抑えながら、

バカみたいにボロボロ泣いたりして。

 

それでもまだ、ギランバレー症候群は

一般的には治ると言われている病気で、

予後良好とされています。

(私は良いまでは言えないと思ってますが)

 

それでも精神腫瘍医のような存在が

いてくれたらいいのにと思います。

 

治るかどうかも、

良くなるかどうかさえ分からない

リハビリを何年も続けながらも、

様々な理由や事情で、精神的に追い詰められてしまう方も

ギランバレー症候群にも少なからずいるからです。

 

ただ話を聞いてくれるだけ、

病気の話をきいてくれるだけ、

変わらず接してくれるだけ、

ただ黙って一緒にいてくれるだけ・・

 

それだけでも気持ちが落ち着いたり、

前向きになれた事が、少なからず私にはありました。

 

病院で同じ病気の人と話すとき

短い言葉や、会話なんだけど、

伝わるものがあって頑張ろうと思えたり。

 

どの病気だからというのではなく、そういう存在として

精神腫瘍医の様な先生がいたら

いいなと素直に思います。

 

上手く言葉にできないけど、

色々気持ちが浮かんできて、まとまってないのですが

こういう先生がいるんだという事を

知ることが出来ただけでも、この本と出会えてよかったです。

 

 

そして、こういう先生と父がもし会えていたら

どんな話をしたのかなと思います。

多分私と同じく、深刻には話せないだろうなとか

思って笑ってしまいましたが、

 ご家族の方ともお話しできると伺ったので、

それなら尚更いいなと思ったのでした。

 

支える家族も大変ですから。

自分の時も、本当にそう思いました。

他の病気も含めて、広まってほしい職業だなと思います。

 

大切な一冊になりました。

出会わせてくださった方に感謝です。 

 

にほんブログ村 病気ブログ 難病(特定疾患)へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 身の丈暮らしへ
にほんブログ村